保育をしていると毎日ニコニコ笑って過ごせられればいいですが、そうもいきません。

友だちとのトラブルや、感情のコントロールができずに癇癪を起してしまう子。
危険な行為をしてしまう子には、きちんと叱らなくてはいけないのも保育士の大切な仕事です。

しかし、この「叱る」という行為はとても難しく、多くの保育士さんが「どうやって子どもを叱ればいいのか?」と悩んでいることでもあります。

悩んでいるうちにうまく叱れず、子どもたちが危ない目にあってしまった・・・という保育士さんも少なくはないでしょう。じ

そこで今回は保育現場で「叱る」場面に直面した時に有効な方法をご紹介しましょう。是非参考にして明日からの保育で実践してみてください。

子どもの叱り方

子どもの叱り方


「叱る」は「怒る」ではない

私も実習に行っている時に、担当して下さった保育士さんから言われました。
「子どもたちを叱ってもいいけれど、怒ってはいけません。」

この「叱る」と「怒る」には大きな違いがあるんです。
漢字を見てもらうと分かるように、「怒る」には「心」が入っています。

つまり感情がそこには入っているんですね。
何かトラブルを起こした、何か危険な行動をした子どもに対して「怒った」感情をぶつけてしまうことをさしています。

一方で「叱る」というのは理路整然としていて、何故この行動をしたら叱られたのか説明する行為でもあるのです。
そこで保育現場では、必ず、「叱る」という行動を保育士は取らなければならないのです。

そこで子どもを「叱る」時のポイントを4つご紹介しましょう。

その場で簡潔に叱る

まず、叱る時は色々な場面があります。
それぞれに理由があります。

しかし、相手はまだ幼い子どもです。
叱る時は、子どもがいけないことをしたその場ですぐに叱るようにしましょう。

「また後で」というのは子どもには通じません。自分がしてしまったことや、自分の気持ちを思い出すことができないからです。
もし時間をおいて叱ったとしても、子どもは何で叱られているのか理解できず、何がいけなかったのか?どうすればいいのか?を学ぶことができません。

どうしても、その場で叱れない場合もあります。
例えば、外出先であったりすると、保育士といえどもその子を叱ることは難しいでしょう。どうしても他に対応しなければならないことがあり、その子の指導を優先して行えない時もあります。

それ以外の時はその場で子どもに伝えることが一番重要です。
また叱る内容も「あの時もあなたはこうだった。」などと過去の事を持ち出すのは辞めましょう。

クドクドと長く叱っていても子どもは何で結局怒られているのか混乱するだけで何も心に残りません。
何が悪かったのか?どうしていけないのか?ということを、簡単な言葉で、短く伝えることで、子どもが自分の考えとして理解できるようになります。
目の前の事だけに注意して、簡潔に叱るようにしましょう。

前回は2歳児、3歳児の子どもの質問に答えるコツをご紹介しました。

4歳児、5歳児になると、より鋭い質問をしてくるようになります。また、曖昧な答えだと納得してもらえず、怒涛の質問攻めになるときもあります。

そんな4~5歳児の質問に答えるコツをご紹介します。

子どもの質問

子どもの質問


4~5歳の子どもの「なんで?」にはこう答える!

少し大きくなった子どもからの質問というのは鋭いものが多いです。
例えば、「なんで〇〇くんはお椅子に座ってないの?」などという他人と自分の比較を口にすることもあります。

特にクラスの中に発達障害の子どもがいる場合、慣れないうちはこういった質問を投げかけてくることも多いでしょう。
発達障害児とクラスの子どもとの関わり方には頭を悩ませる保育士さんも多いですよね。

そうでなくても発達障害児に対するアプローチで時間や手を取られます。
クラスの子どもと向き合う時間が少なくなっていると感じている保育士さんも多いでしょう。

ここで、あなたはなんと答えますか?
「〇〇くんは病気なんだよ。」という答えをしたらOUTです。

発達障害というのは確かに病名です。
しかし、「病気」という言葉を使うと一気に発達障害児とクラスの子どもたちの距離は開いてしまうでしょう。

こんな時は、質問してきた子ども自身に考えさせる時間をとるのも良いですね。
例えば、「〇〇くんはどうしてお椅子に座りたくないかわかる?」などと逆に質問してみましょう。

クラスの子どもはきっと〇〇くんの気持ちを理解しようと必死に考えることでしょう。
そして出てきた答えが大きく外れていなければ、「そうかもしれないね。」と認めてあげましょう。

そしてそのうえで「〇〇くんは、今はお椅子に座るより窓の外に興味があったのかもしれないね。でも、今はお椅子に座る時間だって教えてあげていこうか。」と働きかけてみましょう。
すると、発達障害児に対してもクラス全体で取り組むことができます。

クラスの課題に取り組めるチャンスでもある

よく保育室で見られるのは発達障害児がいつもクラス活動の外にいてしまうという場面です。
発達障害児の状態にも寄りますが、まとまった団体活動というのはほとんどできません。

しかし、4~5歳児になると集団活動がほとんどです。
このギャップにどう取り組めばいいのか、悩んでしまいますよね。

そこで、こういった質問が子どもたちから出てきた時に発達障害児との関わり方を伝えていくことで、クラス一丸となって進むことができるかもしれません。
勘違いしないで欲しいのは、発達障害児について考える時間をクラスで一気に持つ、ということではないのです。

そんな時間をとるよりは普段の活動の中で、「なんで〇〇くんはしなくていいの?」という質問が出てきた時に、しっかりと答えるということが一番の近道です。

4~5歳児の質問に答えるときは、2~3歳児の時のような答えでは納得してくれないこともあります。
子どもの立場に一番に立ってみて、状況を整理し受け答えをしましょう。

忙しいときに質問されたときは、「今は少し待ってくれる?」と伝えるのも良いでしょう。
しかし毎回この答えでは子どもはフラストレーションをためてしまいます。

あとで必ず答えるようにし、信頼関係を築いていってください。

質問は子どもからのメッセージ

「なんで?」という質問には子どもからの思いが込められていることが多いのです。
中には「赤ちゃんはどこからくるの?」というちょっと困った質問をされることもあります。

こういった時に一番してはいけないのは「そういうことはお母さんに聞いてね。」という答え方です。

自分が困ったからと言って他人任せにしてはいけません。
子どもはこの答えを聞いて、質問してはいけなかったのかな?と学習します。

そうなると心を閉ざしてしまいかねません。
答えを正確にする必要はあまりありません。

とにかく「尋ねたい!」という子どもの思いを受け止めて、信頼関係を築いてください。

保育を続けていくと、子どもと向き合うことが多く時には困った質問をされることも多いですよね。
そんな困った質問をされたとき、保育士としてどう答えればいいのか迷うこともあるでしょう。

保育士としてどんな風に子どもの質問に答えて、どんな風に対応していけばいいのか。
今回は少し具体的に関わり方をご紹介したいと思います。

子どもの質問

子どもの質問


子どもの質問の受け答えはどうすればいいの?

たった1人の子どもを相手にしているのなら、その質問に対してじっくり向き合うこともできます。
しかし保育園というのは多くの子どもたちが一緒に生活している場所です。

1人の子どもの質問にいつまでも向き合うというのは難しいですね。

質問もその場でこたえられるようなものなら苦労はしませんが、子どもの質問というのはひとつで終わるということはほとんどありません。
ひとつの質問に答えたら、また次の「なんで?」が始まるのです。

この対応には子どもの年齢にもよります。
そこで、年齢別に詳しく対処法を見ていきましょう。

2~3歳児の「なんで?」はこう答える!

言葉を覚えて話し始めるのは、2~3歳ごろです。
この頃は、話すのが楽しく、新しい言葉を聞くと純粋に「なんで?」と聞いてきます。

それはある意味、言葉を使うという欲求を満たしているのです。
質問の答えが本当に心から知りたいわけではありません。

「なんで?」という言葉が使えるということを楽しみ、質問に関する関わりを楽しんでいるのです。
ですが、2~3歳児の質問には、適当に答えればいいというわけではありません。

質問の内容に全く違う答えを伝えるのは「嘘」をついていることになります。
それでは質問した子どもが混乱したり間違った情報を信じてしまうのです。

例えば、「なんでお日様はキラキラしてるの?」と聞かれたとします。
あなたならなんと答えますか?

こういった自然に関する質問は子どもたちから良く出てくる質問でもあります。
それは子どもたちが自分を取り巻く自然という環境に興味を示しているからなのです。

ここでの質問の答えは「太陽は自分で爆発して熱を発しているから・・・。」なんていう専門的な答えは必要ありません。
「お日様がキラキラしてるのは、皆を見てて楽しくて笑ってるからなんだよ。」という答えの方がいいでしょう。

太陽の仕組みを子どもに話しても、まだまだ理解するには難しいですし、満足感は得られないのです。
正解を伝えることに重点を置くのではなく、子どもとの関わりを丁寧にすることが、一番いい方法ですね。

この2~3歳児の「なんで?」という質問は繰り返すということがあります。
自分に余裕があるときに聞いてくることもあれば、忙しくて手が離せないときに聞いてくることもあるでしょう。

しかし、ここで感情的に「もう答えたでしょ!」と一方的にやり取りを打ち切らないことが一番大切です。
こういってしまうと、子どもは先生に「拒絶された」という感覚を持ってしまい、次からはあまり積極的に話しかけてこなくなるかもしれないからです

2~3歳というと言葉の発達が著しい大切な時期でもあります。
しっかり関わることで、子どもの満足感を満たしてあげられるように関わってくださいね。

保育士として仕事をしていると、先輩などから「もっと子どもたちに言葉がけをしてくださいね」と指導されたこともあるのではないでしょうか?

言葉がけとは、そのなのとおり子どもたちに言葉をかけることです。

といわれても、一体何を話せばいいのか、と迷ってしまう人もいますよね。今日は、そんな「言葉がけ」のポイントについてまとめてみました。

子どもの言葉遣いを治す言葉がけ

子どもの言葉遣いを直す言葉がけ


言葉がけのポイントは

言葉がけ、というと、自分が話すことばかりに意識をしていませんか?
保育士の言葉がけの多くは子供との対話の中にあります。

私も、保育に臨む前に、「今日はこんな言葉がけをしよう!」なんて思って保育室に入ったことは一度もありません。
それはどんなにシミュレーションをしてみても、子供と言うのは思いがけない事をするからです。

決して台本通りには行かないのです。

しっかりと話を聞くこと

そこで重要になってくるのは子供の話をしっかりと最後まで聞くということです。
子供が話しかけていることを、話半分に聞いていては子供が話し終えた後の言葉がけでいい反応を示せれません。

例えば、子供が家庭での出来事を一生懸命話し始めたとします。
大好きな先生に家庭で、自分が心を動かしたことを話すのです。

少し興奮気味になるかもしれません。
そんな時、あなたはどうしていますか?

立ったまま話を聞きますか?
ここでは子供の視線に合わせましょう。

何故?と思った人は一度子供の背の高さを経験してみましょう。
自分が話しかけている時に、見下ろされながら話すというのは決して気分のいいことではありません。

膝を折り、子供の話に耳を傾けるようにしましょう。
そして最後の言葉がけです。

話の内容にもよりますが、こういった場合、ほとんどが「すごいね」と認めてほしい場合です。
そこで子供に思った通り「すごいね。」と伝えたり「良かったね。」と伝えましょう。

言葉の内容にも気をつけて

ここで気をつけてほしいのは、過剰に「うわ~すごい!」と言ったり、変に赤ちゃん言葉で「しゅごいでしゅね~。」と言うのはやめましょう。
子供にしても、なんとなく嫌な気分になってしまったり、自分の話しをきちんと聞いてくれていないと感じてしまうからです。

また、言葉がけは子どもたちにとって言葉の学習の大切な機会です。
自分にむかって話してもらった「良い意味の言葉」は、子どもたちの印象に強く残り、語彙力を増やしていくことにつながります。

ちょっとむずかしいな、という言葉は、「これはこういう意味なんだよ」「こういうときに使うんだよ」という説明も伝えてあげるようにしましょう。

「先生は~~ちゃんのこと、こういうふうにすごいなって思うから、●●って言うんだよ」と伝えるのがおすすめです。

保育士として働いていると、子供の言葉遣いと言うのはとても気になるものです。
乱暴な言葉遣いをする子もいれば、とても優しい言葉遣いをする子もいます。

保育士として、乱暴な言葉遣いをしている子どもたちにはしっかりと正しい言葉遣いを教えることが必要になります。

でも、この乱暴な言葉使いの原因ってどこにあるのでしょうか?原因がわかれば、正しい言葉使いを教えるのにも役立ちそうですよね。
今回は保育士が子供たちと関わる時に注意したい言葉遣いをご紹介していきたいと思います。

子どもの乱暴な言葉遣い

子どもの乱暴な言葉遣い


子供の言葉遣いが乱暴になってしまうのは何故?

子供たちは生まれた時から話せるわけではありません。
毎日、周りの大人が話している言葉を耳で聞いて学習します。

この時の子供たちの脳というのはスポンジのようなものです。
赤いものをしみこませれば赤に、青いものをしみこませれば青になります。

つまり、子どもたちの言葉使いが乱暴になるか丁寧になるか、というのは、子どもたちが置かれている環境が大切なんですね。
では、子どもたちはどんな環境ですごしているのか考えてみましょう。

子供たちといつも一緒にいるのは保護者です。
そして平日になるともしかすると保護者よりも長い時間一緒に過ごしているのは、保育士です。

つまり、保育士さんの言葉遣いも子供に対して少なからず影響を与えていることになるんですね。

ちなみに、言葉使いの乱暴さを家庭のせいにする保育士さんもたまに見かけますが、これはNGです。
たしかに子どもたちが家にいる間は保護者のかたとおしゃべりをしているでしょうが、家にいる間ずっとお母さんとおしゃべりしているわけではありません。テレビ、動画、絵本など、言葉をきいたり学んだりする対象はたくさんあります。
保護者の方の言葉使いが悪いから・・・と決めつけないで、一緒になおしていく方法を考えましょう。

子供たちに言葉がけをするのに気をつけることは?

園長先生や先輩の保育士さんに話しかける時は、社会人としてのマナーを持っていれば大丈夫です。
しかし子供たちと向き合う時に、社会人として話しかけるのはちょっと違います。

相手は子供ですから難しい言葉も理解しにくいでしょう。
だからと言って赤ちゃん言葉で話しかけるのも、年齢が大きくなると違ってきますね。

重要なのは、構えて喋らずに、いつも通りのあなたのテンションで子供たちと接することが必要になるのです。
無理して使う言葉と言うのは子供たちには届きません。

それどころか、子供たちに不審がられるかもしれないのです。
丁寧な言葉遣いで話すことは必要ですが、必要以上に無理をして話す言葉が決してイイとは思えません。

子供があなたに対して信頼を寄せてくれるかどうかというのは言葉がけ1つにかかっているのです。